残業0へ☆夢を叶える時間術

30代病院勤務・管理栄養士が、夢を叶える時間節約術を日々考案・実践し、分かりやすく説明しています。私の実践する時間術を使って仕事の効率を上げれば、残業が0になります。空いた時間で、家事や育児を余裕をもって行えたり、資格取得や副業をして収入アップも叶えられます。

やる気のない患者さんに栄養指導を聞いてもらえるようになるポイント5つ

こんにちは♪『まるいも』です。

いつもご訪問ありがとうございます。

 

私は病院で臨床管理栄養士として約10年働いています。

10年間、何度か病院を移りましたが、臨床から離れたことはありません。

 

メインの仕事は栄養指導と栄養管理プランの作成です。

 

栄養指導では、患者さんやそのご家族と30~40分くらいお話をします。

 

栄養管理プランの立案では、主治医・病棟看護師・薬剤師などと相談してプランを決定していきます。

 

意外に思われるかもしれませんが、臨床管理栄養士の仕事で重要なのは、人と対話することなんです。

 

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栄養指導を担当しはじめた頃は、患者さんとなかなか上手くコミュニケーションが取れず、失敗をたくさんしてきました。怒って帰ってしまった患者さんもいました。それはそれは辛かったです…。

 

どうやって話しをすれば、患者さんに私の伝えたいことを聞いてもらえるのか?行動変容につなげることが出来るのか?

 

悩んで、いろんな方法を試しました。

 

その結果、今から説明する方法に辿り着き、現在は初対面の患者さんにもしっかり栄養指導を聞いてもらえるようになりました。

 

栄養指導を延べ5000件以上実施してきたこの10年で培った、栄養指導におけるコミュニケーション力は私の武器です!

 

今日は『やる気のない患者さんに栄養指導を聞いてもらえるようになるポイント5つ』と題し、体験をもとに書いていきたいと思います。

 

 『指導』と言ってもまずは教えようとせず『傾聴』から!

さて、患者さんに栄養指導を行う場合、詳しい資料を用意したり、質問を想定して下準備をすると思います。

 

でも、そもそもあなたの話を聞く気がない人に対しては、資料も質問の準備も意味のないものになってしまいます。

 

じゃあどうすれば良いのか?

 

それはずばり!

 

「食事に対するあなたの意見を聞かせてください。」と言って、相手に食事について大切にしている考え方、好きなもの、嫌いなものについてなどを話してもらうことです。

 

 

質問の例としては

  • 朝食に必ず食べたり飲んだりしているものはありますか?
  • 好き嫌いはありますか?
  • 出身地の名物はなんですか?
  • 外食に行くとしたらどんなお店を選びますか?
  • 週末は誰と何を食べましたか?

相手が出来るだけ具体的に話しやすくなるように質問をして、その患者さんの食べ方のクセや習慣を聞き出していきます。

 

最初は『どうせ野菜を食べろとか酒をやめろとか言ってくるんだろう。』と身構えていた患者さんも、自分の食生活についていろいろな角度からグイグイ質問をされると、実になめらかに、たくさんの事を話してくれます。

 

ここでの注意点は以下の通りです。

  1. 相手が話してくれたことに対し、絶対に否定をせず、傾聴に徹すること
  2. 話してもらった内容は繰り返し質問しないようにきちんとメモをとること
  3. 話を広げ過ぎて栄養指導時間が伸びないように頃合いをみて切り上げること

3が結構難しいです。でも、次の患者さんの予約もあるので、十分情報をもらえたと判断したら、いよいよこちらからの『指導』に入ります。

でもその前に!

 患者さんが話してくれた意見にまずは賛同しよう!

患者さんが話してくれた食事のポリシーには、患者さんの病態を考えると、明らかにやめた方がよい食習慣が含まれていることが多いと思います。

 

例えば

  • クリームパンしか食べない
  • 漬物を毎食たくさん食べている
  • 毎日ビールを1ℓと日本酒を3合飲んでいる

どう聞いても良くない感じのことです(笑)

 

しかし、それを否定してはいけません。まずは賛同します。

 

誰だって頭から意見を否定されると面白くありませんよね。だからまずは賛同。それがどんなに偏った考え方だったとしても賛同してください。

 

問題の本質を見極めるために更に深く質問する

 

そのあと、『どうしてそれを食べる(飲む)んですか?』と掘り下げていきます。

 

 

 先ほどの例に挙げたクリームパンしか食べない患者さんは糖尿病の独身男性でした。

 

こちらとしてはクリームパンは食べないで欲しい(切実)!

 

でも、よくよく話を聞いていくと、義歯が合わなくなり、クリームパンのように柔らかいものしか食べられなくなってしまったとのことでした。

 

なんと!

 

じゃあ、例えば緑黄色野菜をレンチンして毎食食べろなんて指導しても実践する訳がないですよね。

 

このように、こちらが指導したいことを頭からやってしまうと、患者さんが抱える本当の問題が浮かび上がってこない可能性があります。

 

患者さんが改善出来そうなことを1~2個提案し行動変容を促す

クリームパンの患者さんにまず掛けるべき言葉は『大丈夫ですか?大変ですね。歯医者さんに早めに行ってくださいね。』になりますよね。

 

でもそれだとぜんぜん栄養指導っぽくないので、今の状態でも改善出来そうなことを提案します。

 

例えば

  • クリームパンを食べるのは朝・昼にして、夕食の主食はおかゆに変更する→とりあえず夕食後血糖値の上昇を抑える

 

  • クリームパン以外に、噛まなくても食べやすい食材を伝え、食べられそうなものから取り入れてもらう→クリームパンのみの食事から少しでもバランスの取れた食事へ改善する

です。

 

患者さんは、義歯が合わない=食べられるものはクリームパンしかない!と思いこみ、それ以上のことは面倒で考えたくない状況だったので、改善が必要な問題に対し、患者さんが実践出来そうな対処方法を管理栄養士の視点で考えて提案していきます。

  

それだけでいいの?を引き出せたらしめたもの

今回のクリームパンの患者さんには

  • 夕食の主食はレトルトおかゆに変更
  • 糖質OFFの野菜ジュースを飲む

の2点を目標にして栄養指導を終了しました。

 

もっといろいろな事を言われると思っていた患者さんが、帰り際に『本当にそれだけ守ればいいのか?』と逆に質問してきたので、

  

『この2つが守れたら次の目標を一緒に立てていきましょう。この2つを守るだけでもすごく大きな変化だと思うので、それまではこの目標で良いですよ。』とお答えしました。

 

これが守れるだけでも結構すごいことなんだよ!と説明しておくことで、守れた時に患者さんの自信となり、次の目標にも向かいやすくなります。

 

まとめ

そりゃ、出来るならもっともっといろんな事をすぐに変えてもらいたいけど、出来ない事を10個も20個も押し付けて1個も出来ないよりは、簡単な目標を2個立てて守れた方がよほど価値のある事だと私は思います。

 

だいたい、管理栄養士の資格を持っている人間にあーだこーだ言われたからって、長年してきた食事内容をそう簡単には変更出来ないと思うんです。

 

私に言われなくても、みなさん高カロリーの食べ物や、お酒を減らしたほうがよいことなどはわかっているはずなんです。

 

なので、

  • 患者さんの食事に対する考えやポリシーを傾聴
  • 患者さんの食事に対する考えやポリシーに賛同
  • 問題となる食事行動についてさらに掘り下げ
  • その人が行動変容出来そうなことを1-2個提案し目標設定をする

この手順で栄養指導を行う事にしています!

 

ちなみにですが、これはやる気のない患者さんに目標をもってもらうまでの最低限の栄養指導の方法です。やる気があって、もっといろいろな話を聞きたいというような方には、血液検査データの説明をしたり、目標をもっと高く設定したりしています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

私の経験が、少しでもこれを読んでくださった方のお役に立てばと思います♡