残業0へ☆夢を叶える時間術

30代病院勤務・管理栄養士が、夢を叶える時間節約術を日々考案・実践し、分かりやすく説明しています。私の実践する時間術を使って仕事の効率を上げれば、残業が0になります。空いた時間で、家事や育児を余裕をもって行えたり、資格取得や副業をして収入アップも叶えられます。

【リハ栄養】管理栄養士が理学療法士とうまくコミュニケーションをとる方法

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こんにちは♪『まるいも』です。

ご訪問ありがとうございます。

 

病院で管理栄養士として働いていると、他職種連携ってほんとに難しいなと感じます。

 

若林秀隆先生をはじめ、多くのリハ栄養推進の先生方による、リハ栄養に関する研究・論文や著書により、回復期病棟は比較的他の職種と連携しやすい環境ですが、関わる個人によって、栄養についての認識は様々なので、リハ栄養が盛り上がっている=管理栄養士が病棟で働きやすいという図式は単純には成り立っていないなと感じることもあります。

 

しかし、立ち止まっているわけにはいきません!

自分が働きやすい環境は、自分で創っていく必要があります。

 

管理栄養士がチームにいることは有益だと思われるように、他職種とコミュニケーションをなるべく取り、問題点をあぶりだし、栄養面で解決出来る事はないかと常に考えています。

 

言語聴覚士さんとは患者さんの嚥下面について相談する機会が多くあります。

作業療法士さんとは食事動作や調理動作について相談する機会があります。

理学療法士さんって管理栄養士とはなんとなく遠い存在でした。

 

なので、回復期病棟に配属されて間もない頃は

理学療法士さんにどんな事を話に行けばいいんだろう?

管理栄養士の意見なんて聞いてくれるかな?

と、悩みました。

 

そんな私が試行錯誤した結果、効果のあった、理学療法士さんとうまくコミュニケーションをとるために実践している方法について記事にしていきたいと思います。

 

体重の推移を把握して理学療法士さんと共有

まずは

体重の推移を管理栄養士が把握し、体重減少が著しい場合は理学療法士さんに伝達して共有するというのが一番大切だと思います。

 

回復期病棟で患者さんは、毎日最長で3時間リハビリをするので、急性期と比較すると運動量は増加します。

食事提供量は基本的には、最初は急性期からの量を継続するので、体重は減少していく可能性が高いです。

 

回復期病棟に転棟する際に、ある程度歩行が回復していて、運動の制限がない患者さんで、転棟時に「この方はすぐに屋外歩行に出始めるので、栄養アップよろしく!」とでも情報共有があれば、提供栄養量アップを検討しますが、そんな患者さんはほとんどいません(まあ、屋外歩行が出来るくらいならそもそも回復期病棟に来ないで退院しますよね)。

 

なので、転棟時に体重計測を実施し、その後は1週間ごとに体重計測をして、BMIと変化率を確認していきます。

 

体重

  • BMI=体重÷身長(m)²
  • 変化率:(前週体重-現体重)÷前週体重×100

 

BMI18.5以下(痩せ)の時、1週間に2%、1か月に5%以上は有意な体重減少として理学療法士さんに報告します。

 

報告というアクションをこちらが起こせば、理学療法士さんはほぼリアクションしてくれます。カンファレンスで共有した以上に細かいリハ計画などを教えてもらえるので、よりピンポイントで栄養量アップの計画を立てたり、先手先手で動く事が出来るようになっていきます。

 

単純なようですが、体重の推移を管理栄養士が把握しておくというのは、病棟内でうまく立ち回る時に強みになると思います。

 

実際、理学療法士さんからだけでなく、看護師さんからも『あの患者さんの体重どうですか?』ってよく聞かれます。

 

BMI、変化率は、Excelの表計算を利用して入力表を作っておけば30人分位であれば30分で入力を終えて結果を出せるので、やる価値あると思います。

 

身体機能評価を把握しておく

理学療法士さんは、1か月おきに、筋肉量(四肢周径)、膝伸展筋力、歩行速度などの評価をしているはずなので、カルテでその情報を確認しておくと、栄養プラン立案の際に役立つし、コミュニケーションも取りやすくなります。

患者さんの身体機能が上がっていることを一緒に喜ぶと、理学療法士さんも嬉しいと思います。『〇〇さん、歩行速度が2倍になったんですね。すごい!』というように、フランクに声をかけるきっかけにもなります。

 

管理栄養士とPTの共通言語・METsと活動係数を活用する

理学療法士さんからよく質問されるのは

  1. 今のリハビリでの消費カロリーはどの位ですか?
  2. 今食べられてますか?カロリー足りてますか?
  3. もっと運動量アップさせてもいいですか?

の3つかなと思います。

 

  • 著しい体重減少がある場合
  • 活動量がなかなかあげられない場合
  • 活動量が多い場合

 

に、このような質問を受けることが多いので、下記の方法で、より詳細に消費カロリーを算出して質問に答えるようにしています。

 

①リハビリでの活動量はMETsで計算

 

METsを割り出すのは理学療法士さんに協力してもらわないとズレが大きくなるので、必ず相談してから行っています。

 

⇩国立健康・栄養研究所の『改訂版・身体活動のMETs表』から

www.nibiohn.go.jp

リハビリでよく行われている運動や活動を何点か挙げ、Excelで表計算できるようにしているので、そんなに時間もかかりません。

この計算を行えば、1の質問に答えられるようになります。

 

②リハビリ以外の病棟生活での活動量は、活動係数とストレス係数を使って計算

 活動係数は⇩のように設定しています。

【活動係数目安】

ベッド上全介助 1.0

車いす全介助  1.1

車いす自走   1.2

車いす自走・一部歩行 1.3

歩行自立    1.7

 

2の質問はこの活動係数を使ってハリスベネディクトの式で計算をすれば答えられるようになります。

 

最後に、①と②で計算した栄養量と現在摂取している栄養量を比較して、エネルギー蓄積量があれば運動量をアップさせても体重減少しないということになります。

 

エネルギー蓄積量がなければ、運動量をアップさせるタイミングで提供栄養量をアップできるように栄養プランを立案していきます。

 

 …ざっとこんな感じでしょうか。

METsも活動係数も、あくまでも目安なので、体重を経過観察して、リハ計画・栄養プランの見直しをしていくようにするのが大切だと思います。

 

このような方法で何症例かうまくいくと、だんだん信頼してもらえるようになり、コミュニケーションもどんどんとれるようになっていくと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

【 参考文献】

リハビリテーション栄養ハンドブック 若林秀隆編著 医歯薬出版株式会社